フルオーダーメイド



基本の柱となるセットのオーダーメイドの製作について説明してみます。

まずは、基本の柱のセットの番手構成を決めるのですが、
その前に、全体の構成を考える必要があります。

依頼者の、ゴルフ歴、年齢、練習量、練習時間、ラウンド数、ヘッドスピードなどの、情報は参考にします。
しかし、依頼者に最も聞きたい事は、今後、どの様なゴルフ生活をしたいのか?
といった、未来の事です。

これを家に置き換えると、「今後、どの様な生活をしたいのでしょうか・・・?」
そして、家族構成、家族の年齢といった情報を依頼者に尋ねる事になると思うのです。

夫婦で住むのか、
夫婦と子供一人で住むのか、
2世帯の6人で住むのか、

家族構成や家族年齢はその家庭によって様々ですから、それに合わせた家の間取りに変わってくるはずです。

18歳のプロゴルファーを目指す女子大学生と、
15歳のプロゴルファーを目指す男子高校生と、
50歳の体力の衰えを感じはじめた男性と、
40歳で人生のパートナーと楽しいゴルフをしたい女性と、
72歳でエージシュートを達成したいシニア男性のクラブセットが、
同じ構成になるはずはないのです。

依頼者(あなた)の事情にあった構成を考えなくてはなりません。



フルオーダーの場合は、セミオーダーとは違い、製作者側は完成したものに対して言い訳がし難いです。
言い訳がし難いと言うと、聞こえが悪いですが・・・。

例えるなら、改築や増築の場合は元々の基本の柱までは触らない仕事になるので、
完成後に何らかの問題が生じた場合、
「基本の柱が元々、良くなかったのかもしれませんが・・・?」
と話す選択肢もあります。

ドライバーのシャフト交換は良くある依頼で、上と同じ様な選択肢があります。
だからこそ、これを簡単には引き受ける事は出来ません。
それがなぜかは、お解かりかと思います。

当店では、フルオーダーメイドを製作する時には、
まずは、基本の柱から製作することになります。

多くの方、特に一般男性の方は、基本の柱をアイアンセットと考えるべきでしょう。
女性やシニアの方になると、近年はユーティリティーやショートウッドのパーツも充実しているので、FWセットを基本の柱と考えるとよいかもしれません。



このページはフルオーダーメイドクラブに興味のある方に向けて書こうと思いました。

あまり興味のない方にも、少しでも興味を持ってもらえればとは思っています。

フルオーダーメイドと言う事は、ドライバー1本のみ、SW1本のみ、アイアンの3~PWの8本だけ、といったバックの中の一部分のオーダーではなく、その全てということになります。

これまでに、沢山のフルオーダーメイドに関する問い合わせを頂きました。
興味はあるが、どのように注文したり依頼したりすれば良いのか・・・?
また、価格は全部でいくらくらいになるのか・・・?
などなど・・・・。

これらの不安、疑問に答える意味でも、詳しく書こうと思いました。

 
私は、バックの中のクラブを家(住宅)に例えると分かり易くなると思うのですが、いかがでしょうか?

例えで言うと、フルオーダーメイドを製作するということは、改築や増築ではなく、注文住宅を建てることと同じになります。

そして、土地、地盤はゴルファーである貴方です。

オーダーメイドクラフトマンは、その土地、その地盤に合った建物を設計、施工していく役目を担っている者、だと思っているのです。



お客様のゴルフバック 測定、調整の為にバッグでクラブ一式を預かる事が多く、多い時は3~5バッグが店内に置かれています。順次、測定していくのですが、中身の確認も兼ね、バッグのファスナーを開けクラブを見ます。
 
 クラブのロフト角、ライ角、バランスなどの数値のトータルバランスの良し悪しは、見ただけでは判断しかね、測定後にスペック表で確認します。

 ですが、グリップの良し悪しはバッグから出し、見ただけでも判断できます。

 アイアンはコードタイプ、ドライバーはラバータイプ、3wはラバータイプだがアイアンとはメーカーが違う・・・。といったように。

 さらに、握れば、太さ、向き、バックライン有、無・・・と、様々です。パターを除いたクラブのグリップが統一された物には、めったに出会いません!

 「このヘッドは調整出来ないな~」「シャフトの種類が違うな~」などを感じながら、クラブを引っ張り出し、最後にグリップを見て、感じる事は、前話(第107話)に登場のMDさんと同じです!

 グリップを統一する、しないは、ゴルファー個人のクラブ(道具)に対する意識の違いでしょうか・・・? それとも、知識のある、なし、なのでしょうか・・・?

 稀ですが?ドライバーからSWまでが全く同じ素材で同じ太さ、向きにささっているクラブセットに出会うと、クラブを大切に考えておられる方だと想像してしまいます。グリップが全て揃っているからといって、ヘッドやシャフトの数値(スペック)が揃っているとは限りませんし、グリップだけが揃っていても、他の部分がバラバラなら意味が無いというのは事実ですが・・・

「揃えよう!」といった考え、気持ちが大切だと考えます。

 当店で調整、オーダー頂いている方々は、グリップの大切さを理解され、グリップの種類、向き、太さなどにこだわりを持ち、クラブを大切に考え、グリップが揃っていて当然と思って頂けているようです。

 この方々のように、グリップの大切さを知ってしまったゴルファーであれば、何時でも、何処でも、愛用のグリップに触れていたいと思うのでしょう。

 しかし、仕事もあり、クラブを握る時間には、限りがあるようです。

 グリップにこだわりを持ったお客様に、不要になったスチールシャフトのアイアンクラブを短くカットしたものに、愛用のグリップを全く同じ状態に装着したショートクラブを作ってプレゼントしたところ、喜んで使って頂けたこともあります。これの使用法は特にありませんが、自宅でテレビを見ながら・・・出張のお供に・・・チョットしたリラックスタイムに・・・?

 コースでは決して用いる事の無い、15本目のショートクラブ。それはいつも、あなたに14本の手触りを与えてくれます。

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