HONEST通信



 MDさんのアイアン#4~PWの7本セットのオーダーメイドを作ります。

 オーダーメイドの依頼があったのは、今年の10月頃だったでしょうか。

 以前から、「いつか、オーダーメイド作ってもらおうか?」と言って頂いており、それが現実になるときが来たのです。

 3年ほど前にメールを頂いたのが、お付き合いの始まりだったと思います。

 当時は#3~LWのアイアンセットをお持ちで、それを番手ずらしのフル調整して#4~LWのアイアンセットに仕上げさせて頂いたのが、最初の仕事であったと思います。

 このアイアンセットは数回グリップ交換や微調整を加えたものの、現在もずっとご使用頂いております。

 その間も、ドライバーの調整、FWのリシャフト、パターの調整、AW・SWのオーダーメイドなどなどの仕事をさせて頂きました。

 MDさんには1年に2~3回、まとめて仕事の依頼を頂く形で、お会いしておりました。

 関西出身の東京在住の方なので・・・。

 また、HONEST通信の文章のネタにも何回か使わせて頂いております。

 ゴルフクラブ業界事情を理解して頂いており、この業界のパーツを組み立てる、組み立て屋の私の立場や考えも非常に良く理解して頂いております。

 

 今まで、様々な調整を加え、自身に合った14本のクラブのスペックの追及をされてきたのをお手伝してまいりました。

 今回は、今後の数年間のMDさんのクラブセットの新しい土台作りです。

 そんな、MDさんの要望のパーツは、

シャフトがP社の○。
グリップはI社の×。
ヘッドはK社の▲。

 各パーツを決定するまでには、数回、試打をして頂き、まずは、要望の3つのパーツを使ったサンプルの7番アイアンを製作し、お渡ししておりました。

ヘッド重量=271.5g
シャフト重量=125g(カット前)
シャフト重量=117g(カット後)
グリップ重量=48g
グリップ下巻き回数=1
D2.7 439g 367/8 363cpm 35度 61度 B3.0 3.5mm

 このサンプルは、3日前に返却していただきました。
HONESTのサンプル サンプルの使用感には、おおむね満足して頂けましたが、若干の修正ヵ所が見つかりました。

 それに基づいて、重量、ロフト角、ライ角、FP値などの数値を決定し、さらに彫刻も加えて10月末にヘッドメーカーに発注しました。

 そしてそのヘッドが、昨日、出来上がってきました。

 シャフト、グリップはすでに準備しておりましたので、早速、組み立ててまいります。

 もはや完成間近!!

2ヶ月、いや、1年以上、心待ちにしておられたクラブが、ついになのです!



今月初め、台湾人のGさんよりメールを頂きました。

 公開の許可をいただきましたので、ご紹介します。

 初めまして。一ヶ月前にゴルフを始めようと思いました中国在住の台湾人のGです。

 この頃中国でゴルフが突然普及し始めました。今まではゴルフを楽しむ余裕が自分には無かったけれど、中国でなら!っと思い、頑張ってみようと思いました。

 それからゴルフに関してのデータを探しました。エンジニアの為、何事でも先にデータを集める習性で。二週間位勉強し、練習場の貸しクラブで一千球ぐらい打ち、一応理論的の事は頭に入れ、ゴルフは楽しいだろって確認できて、それじゃ道具とコーチを探しましょって考え、壁にぶつかりました。

 クラブの問題は、もっと酷いです。初心者だからこそ、正確な道具が必要だと思います。私は、ボウリングでもテニスでも、最初からきちんとした物を求めてきました。だが此処は中国、何と偽者クラブがマーケットに回ってます!クラブは日本からと思いました。

 何軒かインターネットショップを回り、データ収集をしてたときに、シャフト、グリップ交換とか、ライ、ロフト角調整と言うサービスが目に入り、道具はプレイヤーに合わす物と考える私は、当たり前だけどゴルフもこうだね、と思いながらもうちょっと勉強しよっと、クラブ調整のデータ集めが始まりました。勿論その時はもう、1°以内の誤差は当たり前って言う事を受け入れられないと思いました。

 昨日一日でHONEST通信を読み終わり、皆さんのクラブのばらつきを見て、げ、日本でもこうかっと思ってしまいました。それと、HONESTさんなら、信頼して良いかもと。しかし、何回も行き帰ってマイクラブを完成させるには遠すぎる!

 それでも一晩考え、私の癖とかも考えたマイクラブに成らなくても、私の身長、体型を始め、貴方の必要なデータを此方から送れば、貴方なら私の体に合う正確なクラブを作って下さるでしょうと。初めてゴルフを勉強する私ですから、成績が良くなる道具よりも、コーチ役に成ってくれる道具の方が、もっと価値があると思います。

 なので、私のクラブセットを作ってくださいますか? アドバイスも下さい。

 その後、メールで話すこと、数回・・・。

 先週、フルセットのオーダー依頼を頂けました。

 今週にでも、試打クラブを数本送り、製作へと進んで行きます。

 ちょっと、店主はワクワクしております。



ここ最近、電話やメールで、「アイアンのアングル(角度)調整したいのですが・・・?」との、問い合わせが多くなってきました。

ほとんどの方は、調整しようと考えているヘッドが調整可能な素材である事を分かっておられての質問ですが、中には、調整可能なヘッドなのか?疑問を持ったまま、また、調整不可能なヘッドの存在を知らないで質問されるケースもあります。

調整不可能(動かない)ヘッドをお使いのB様がアイアンの調整依頼をされた場合・・・・


B様 「アイアンのアングル調整したいのですが・・・?」

店主 「どのようにでしょうか?」

B様 「引っかかってしまうので、フラットにしようかと・・・? まず、スライスする事は無いのです。腕が悪いのは分っているのですが~」

店主 「ちょっと構えてみてください。・・・わ~、これはアップライト過ぎますね! 計測するまでも無く、アップライトだと分かりますね~引っかかって当然だと思います。腕のせいではありませんよ!」

B様 「良かった。では、調整してください!」

店主 「調整したいのですが、このヘッドは調整できないと思われます・・・。中空構造になっており、初心者をターゲットにしたヘッドのサイズが大きいこのようなヘッドは軟鉄鍛造では製造し難く、ステンレスやチタンなどで鋳造される事が多くあります。 一応、メーカーに問い合わせてみます。○○社の××モデルですね。」


店主 「すみません。御社の××モデルはアングル調整可能ですか・・・?」

M社 「申し訳ありません!当社の××モデルは動きません!」

店主 「全く動かないですか・・?」

M社 「動かすと、折れてしまう可能性があります。」

店主 「そうですか~分りました。」

(動かないのであれば、せめてピッチくらい揃えておいてもー・・・?)


「やはり、調整不可能でした。」

B様 「残念です。この状態で使うことはしたくないし~どうすればよいでしょうか・・・?」

店主 「計測してみても良いのですが、調整できないですし、おそらく番手間のアングルピッチも一定ではないと思われます。」

B様 「計測しても、調整できないなら、このクラブは使えませんね?」

店主 「このまま使い続けば、引っかけないようなスイングをしてしまい、結果として・・・・・・。」

B様 「どうすればよいのでしょうか・・・?」

店主 「シャフトが気に入っているのならヘッドを交換して頂くか・・・? シャフトも気に入らないようであれば、フルオーダーして頂くか・・・? 調整可能なヘッドのセットを探してきて頂くか・・・? 検討してみて下さい!」


メーカーが販売している動かない素材のアイアンヘッドのアイアンセットは、アップライトなモデルが多いようです。

チタン素材などの特殊金属を使い、ヘッドが大きく、「簡単!易しい!スライスしない!」と謳ったモデルが多く、間違ってもスライスが出ないようにするために、安易にライ角度を極端にアップライトにしたものが多いのです。

勿論、アップライトならライ角度が合っている方には良いのですが・・・・。

番手間のアングルピッチが一定であればの話しですが。

この文章を書いている10月5日(水)午後、お客様が来店されました。

持込まれたクラブは、異様にフラットなアイアンセットでした。

軟鉄鍛造ヘッドであったので良かったですが。



調整の実例を挙げると数値が多くなり、理解し難いと思います。

これからの会話は、アイアンの調整を決意した架空のお客様A様、が14本の土台を築き上げる話です。


A様「まずは、3~PWの8本を納得できる状態にしたいのですが・・・?」

店主「了解しました。グリップは再利用が出来ない場合には新品に交換お願いできますか・・・?

店主いずれにしても、手の大きさからすると、現状よりも太くしますね!」

A様「もう消耗していますし、新品の○○グリップに交換してください! 太さも太めでお願いします。」

店主「了解しました。まずは、現状を計測し、その後、バラします。」

(バラした後)

店主「まず、現状のグリップは軽いです。

店主○○グリップの方が重くなりますし、太くする為に、下巻きのテープの巻き数も多くなり、その分もバット側が重たくなります。

店主ヘッド重量も軽いです。全番手が軽いようです。シャフトの先端に異物があります。」

A様「ということは、バックフェースに多量の鉛を貼る事になりますね~」

店主「同じ番手に、同じシャフトを使うと、そうなりますが・・・」

A様「といいますのは・・・?」

店主「3アイアンは必要ですか・・・?」

A様「3アイアンの代わりにショートウッドを使う事が多くなり、3アイアンの出番は少なく、今は飾りのような状態ですかね~」

店主「飾りはいらないでしょう。シャフトだけ使いましょう。飾りの3アイアンのシャフトを4アイアンのヘッドと組み合わせます。

店主現状の3アイアンのシャフトを4アイアンのシャフトにするのです。とりあえず、PWのシャフトは余る事になります。

店主こうする事で、長さは長くなりますが、長くなった分バランスが大きくなり、バックフェースに貼る鉛の量を最小にする事ができます。当然、本数は7本になりますが。」

A様「3アイアンは必要ないですし、丁度良いですね! 長さも少し長くなり、距離も望めますね~」

店主「ひとつ確認しますが、シャフトの硬さが軟らかくなります。振動数も少なくなります。と言っても、SがRになるような事ではありませんが、構わないでしょうか・・・?」

A様「現状は少し硬く感じておりましたし、3アイアンも使えないので、これも丁度良いのではと思います。」

店主「では、後はお任せ下さい!!3アイアンのヘッドとPWのシャフトは先にお返ししておきます。」



アイアンセットに関する調整依頼が結構あります。

内容は、グリップ交換、バランス調整、アングル調整のみ、フル調整と様々ですが。

「アイアンセットが14本のベース(土台)になるのです!!」と考える当店にとっては当然の現象です。

これは、ホームページをご覧になられた方か、紹介での方が多いからだと思っております。

とても、ありがたく思っております。

初めてのお客様の場合、グリップ交換やバランス調整だけの依頼も多いのですが、アングル調整またはフル調整を依頼される方の方が圧倒的に多いのです。

「アングルを調整するだけでも、性能はアップしますが、フル調整すれば、最高の状態に出来ますので、是非・・・・。」と、お勧めさせて頂くと、フル調整を希望される方も少なくはありません。

フル調整して性能アップを望める条件は、

  • アングル調整可能なヘッドである事
  • シャフトの重さに無理がない事
  • シャフトの硬さに無理がない事
  • グリップの材質が気に入っている事

・・・などがあります。

フル調整とは、ヘッド、シャフト、グリップの3つのパーツにバラし、シャフトの向きを合わせ、ネックの異物を取り除き、バックフェースに鉛を貼りバランスを合わせ、グリップの太さ・向きを合わせ、アングルを合わせることです。

その際、材料は全て元のままです。

この仕事は、あるお客様方から「そうじ」と呼ばれるようになりました。

今回のお話ししたい「最高級調整」な技術とは、「そうじAAAクラス」の調整と言ったらよいでしょうか!

新品の材料を必要としない場合をそうじとすれば、最高級調整は、シャフト1本と本数分のグリップの新品が必要になります。

場合によっては、新品のグリップだけが本数分、必要となります。

まず、シャフトを1本必要とする理由は、シャフトを長くする事によりバランスを大きくする事ができるので、番手シャフトをずらしてしまうのです。

そうする事により、ネックに異物がある為にヘッド重量が軽くなった番手のバランスを保つ事が可能になり、また、グリップの重量が重くなる場合や太さを太くするなどでバット側の重量が重くなる場合にもバランスを保つ事が可能になります。

例えば、5番アイアンに装着されていたシャフトを6番アイアンに装着する事により、約半インチの長さを得ることになり、約3ポイント分の余裕が生まれます。

グリップを新品にする理由は、材質が気に入らない場合は他の材質に交換した方が良いからです。

また、交換時期のグリップは、お早目の交換をお勧めします。

ですが、材質が気に入っている場合は、再利用出来るのであれば、そのままをお勧めします。

グリップは注射器で溶剤をグリップとシャフトの間に注入させ、両面テープの接着力を弱らせて抜くのですが、注射針でグリップに穴が大きく空いたり、裂けてしまったりして使用できなる事もあります。

また、抜けたとしても、グリップ内に両面テープが残った状態の場合は交換をお勧めします。

シャフト1本とグリップ本数分で、これ以上ない調整ができます!

最高級調整には、いくつかのケースがありますので、次回以降に実例を挙げてお話したいと思います。



(1)某有名メーカーのユーティリティー型の中空構造の3,4番アイアンを持って「どっちかを使おうと思うのだけど・・・?」

(2)某有名メーカーの「4」とソールに刻印されたFWを持って「シャフト交換で使えるようになるかな・・・?」

(3)某有名メーカーのドライバーを持って「シャフト交換お願いします!」

 

最近のお客様の注文です。

 

(1)のお客様は数年前にフルセットの注文を頂き、アイアンは4番からを製作させて頂いております。

知人の方が使えない3,4アイアンを譲り受けたようで、使えるようであれば使ってみようと相談に来られました。

話の結果、3アイアンの距離が出れば良いということになりました。

譲り受けた3アイアンは20.0度で4アイアンは22.5度でした。

現在の4アイアンは23.5度でした。

どちらを使用しても、4アイアンよりは距離がでることは判断できました。

現在のアイアンのシャフトは85gで、譲り受けたアイアンのシャフトは95gでした。

この段階で、まずは、85gのシャフトに交換する事をお願いしました。

譲り受けた4アイアンのヘッド重量は238gで、現在の4アイアンのヘッド重量は253gであったので、長さの違いで距離の差が出ると判断し、4アイアンのヘッドを選択し、3アイアンはそのまま、お返ししました。

後日、完成させ、お渡ししました。

 

(2)のお客様は数ヶ月前に、ドライバー、3w(15度)、7w(24度)の3本を製作させて頂いたのでした。

購入されたのか、譲り受けたのかは?ですが、製作したクラブとタイミングが合わず、打ち難いようでした。

4と刻印されたヘッドのリアルロフトは17.0度でした。

3wと7wの中間の距離を出すには必要の無いロフト角ではありますが、とりあえず、3wと同じタイプのシャフトに交換しました。

「3wと距離が変わらないようでしたら、ヘッド交換をお勧めします!」と言って、お渡ししました。

 

(3)のお客様は、

1年半ほど前に、ドライバーとPT以外のオーダーを頂きました。

FW3本とアイアンも調子よくお使いのようでした。

その当時に使っていたドライバーがFWとはかけ離れた数値ではなかった為、グリップだけを交換した状態で使用されていました。

そのドライバーの調子が悪い訳ではなかったのですが、新たにドライバーを手に入れ、今回の持ち込みとなりました。

計測し、比較してみると、硬く重い物でした。

これらの3名のお客様に共通する事は、

「打とうと思えば、打てるから、そのまま使い続ける。」

では無く、

「打とうと思えば、打てるけど、まず、考えてみる!」

ことを実行する人たちであります。



先月、フルセット(ドライバー・FW3本・アイアン5~SW9本)のオーダーを頂きました。

朝に一報頂き、その日に来店されて、1時間の内の注文でした。

本来であれば、アイアンのシャフトの試打から始まり、数日をかけて話をし、製作していくものであると考えていた為、あまりの即決さに「これでいいのか?」と戸惑いましたが、Cさんが「任せるから~全てのパーツを決めて下さい!」と言われ、「では、お任せ下さい!」と・・・。

このCさんとは、その日が初対面というわけではありません。

1年前にも、Cさんがお持ちのクラブを調整させて頂いた事がありました。

アイアンセットのそうじと、FW3本のリシャフトでした。

その後は、難なく使って頂けていたようでしたが、体力や年齢的なこともあり、クラブを全体的に軽く、軟らかくしようとお考えだったようです。

また、調整させて頂いた1年前には、奥様のクラブをフルオーダーさせて頂いたのでした。

奥様のクラブをオーダーして頂いた際には、打ち合わせや試打をして頂き、製作までに数日掛かったと記憶しております。

「その後、大変調子良くゴルフが出来ています!」と言って頂き、嬉しい限りでした!

奥様が以前お使いのクラブは、Cさんが選ばれたようで、フレックスはLと表示されていましたが、USAモデルでシャフトが非常に硬かったと記憶しております。

今回、全て任せて頂けた理由はいろいろ考えられますが、奥様が調子良く使って頂いているからだと、勝手に思っております。

奥様のクラブは誰もが知っているブランドのパーツではありません。

アイアンヘッドは無刻印であり、シャフトにHONESTシールを貼っているだけです。

中古ショップに持込んだところで、一銭にもならないでしょう・・・!?

中古ショップやオークションにお世話にならなくてよいような、個性のあるCさんだけのクラブを製作し、調子良く使って頂けていることが、ブランドよりも大きな宣伝になるはずです。

1/14からずべてHONESTにお任せを

当店のような宣伝力の小さな店では、Cさんにどれだけ任せていただけるか? これに磨きをかけることが大切だと認識しております。

技と信頼を無くしては、生き残るすべはありません。



第7話の続きになります。

その後、代理店に探してもらった5Wのヘッドが入荷しました。

事前に連絡がありました。

「探したのですが、こちらの計測値でリアルロフトが17度のものが一番寝たものでした!ご了承下さい!」と・・・・。

代理店が作っているヘッドではないし・・・

少しの希望を持って、当店の機材で計測しました。

結果は、リアルロフトは17度でした。

お客様のラウンド後の感想は、「やはり距離が出すぎているような・・・?スプーンと同じくらい飛んでしまう事もあったかな・・・?」

もう少し練習場等で様子を見て見ます~」とおしゃって頂いたのです。

しかし、お客様に折れて頂く事も嫌であり、1つは交換して貰えるということでしたので、

「大きな変化は無いかもしれませんが、1度寝ている事は事実ですし、交換してみましょう。」という話になりました。

結果的にお客様が折れる形にはなりました。

その後、お客様から、「今回は業界の現状が分り、勉強になりました。ご無理を言って申し訳ありませんでした。」と言って頂けました。

パーツだからといって表示ロフトがリアルロフトであるとは限りません!

また、パーツのヘッドのリアルロフトを計測する際に、シャフトを仮挿しするのですが、そのシャフトの挿し方が本当に真っ直ぐなのか?などを考えると、代理店やメーカーと電話で話しても喧嘩になってしまいます。

ソールにロフトを刻印していないものもあります。

当店のように、最終的にスペックを計測するショップにとっては使い易いものであると思います。

計測器の無い状態で、ソールのロフトの刻印を信じて、クラブを組み立てていく事が出来る日は今後来るのでしょうか・・・・?

「ロフト角の公差は±1度は当たり前!」「シャフト重量の公差±2.5gまではOK!」「シャフトは多少曲がっている物!」「グリップの重量は違うもの!」

と言った《使うのは所詮人間だよ!!そこまで考えても仕方ないよ!!》的な考えの方に人間が多いこの業界で、一体何処までどれだけ折れずにやって生けるのか・・・。不安になるときがあります。

I am OK!
You are OK!



5Wとユーティリティー(UT)形の3Iのオーダーの依頼がありました。

3Iはお客様の希望のスペックで予定通り組み立てられたのですが、5Wは予定通りには行きませんでした。

あるパーツメーカーの5Wのヘッドを気に入って選択されました。

構えた顔形状はストレートに向き、癖の無いものであったのが好みにあった様でした。

希望のリアルロフトは18度前後でありました。

既にお使いの3Wはリアルロフトが14.5度であり、注文のUTの3Iはリアルロフトが20度でありました。

リアルロフトが18度前後であれば、中間のクラブに仕上がるであろうと考えたのでした。

選択したパーツはソールに番手とロフトが刻印されているものでした。

3W 5W 7W 9W 11W
15度 18度 21度 24度 27度

5Wを取り扱いのある代理店に注文しました。

到着したヘッドを計測したところ、リアルロフトが16度でした。

納得がいかず、再度注文した2つ目もヘッドは、リアルロフトが16.5度でした。

この時点でお客様には事情を話し、とりあえず、製作し打って頂く事になりました。

その後、代理店に質問しました。

「5Wを2個計測したのですが、表示ロフトとリアルロフトが違いすぎませんか・・・?

リアルロフト18度前後が欲しいのですが、もしかして?7Wでリアルロフト18~19度あるのでは・・・?」

答えは、「在庫の7Wを計測したら若干起きていますが、リアルロフトは20.5~21.0度の物が多いです。5Wを計測したら、かなり起きています。確かに16.5度くらいの物が多いです。」でした。

7Wで18.5~19度の物があれば解決できたのですが、それは期待できそうも無く・・・。

本日(6月16日)の段階では、代理店に5Wで出来るだけフェース角が0度で、リアルロフトが18度に近いヘッドを探してもらっている状況です。

同時に、お客様にも16度の5Wの結果を聞き、検討する予定です。

製造過程で規格との違いは出るものだと理解するところもあるので、メーカーや代理店の言い分も分るし、お客様の要望にも応えたいし・・・

「誰が折れれば丸く収まる!!」のでしょうか? お客様?メーカー?代理店? それとも、店主?

店主としては、無理に折るのは嫌いです。

だから、もう少し待ってみようと思っております。



「シャフトは何が良いですか・・・? フレックスはRかS・・・? ライ角は何度に・・・? バランスは・・・?」

これらは、メーカーの既製品アイアンセットの購入を検討されておられる方から時々される質問です。

一度は当店を訪れ、既製品の調整をさせて頂けた方が多いでしょうか。

質問というか、相談というか・・・

ここ最近は、雑誌に目を通す事も少なくなり、メーカーの既製品に関しては詳しく知らないのが現状なのですが、分かる範囲で、相談にのらせて頂いています。

どうせ買われるなら、出来るだけ間違いの無いように、失敗しないようにと思いながら・・・

もしも、自分(店主)がアイアンセットを既製品で探すならば、どういった行動をとるのか勝手に考えて(シュミレーションして)みました。

まず、各社のカタログを見ながら、数種類のモデルに目をつけるでしょう。

「まだ、カーボンシャフトは要らないだろう!ヘッドは軟鉄鍛造品で!ヘッドの顔は小ぶりで、少しグースネックで、サテン仕上げが綺麗かな・・・?マッスルバックも良いかな・・・?グリップは、少し太めが良い!コードのしっかり入ったグリップが良い!」

次に、現物を見にショップに足を運ぶでしょう。

アイアンセットコーナーへ行き、カタログで見たモデルを実際に構えてみるでしょう。

「これは写真で見るのと違うな?顔はこっちかな~シャフトは2種類しかないのか・・・? DGかNS950か? DGはS-200で、950はRとSがあるのか~」

DGとは、TT社の120gのスチールシャフト
NS950とは、N社の95gのスチールシャフト

次に、試打コーナーに行き、実際に体感するでしょう。

「ヘッドはこれかな・・・? シャフトはどっちかと言えば、DG-S200かな~このグリップはラバーで細いな~」

最後に、店員さんを呼んで、交渉するでしょうか。

「このアイアンセットはおいくらですか・・・?

グリップはゴード入りで太めが良いのですが、換えてもらえるのですか・・・?

その値段は別に必要ですか・・?

ちなみに、シャフトは2種類しか選択できないのですか・・・?

アングル調整は無料でやって頂けるのでしょうか・・・?」

その他にも聞きたい事は沢山あり、話は終わらない状態が想像されます。

勝手なシュミレーションは止めにします。

よくよく考えてみれば、店側は既製品を売っているのだから、既製品にあれこれ言われても困るはずですね~

既に、完成されたものを売るのが仕事であるのですから。