曲がっている!曲がっていない?

今話は、アイアン用スチールシャフトの曲がりに関して書いています。

アイアンのスチールシャフトを製造しているメーカーは数社しかありません。
現在、当店で扱いのあるシャフトメーカーは2社です。
1社目は重量級シャフトが有名で、男子プロゴルファーの使用率も高いT社。
2社目は100g以下の軽量シャフトで有名になったN社。

量販店に並んでいるアイアンのスチールシャフトを手に取ると、T社の重量級シャフトが装着されたものかN社の軽量シャフトが装着されたものか、の2つにひとつというほどの状態ではないでしょうか。
ウエッジが単品販売されるようになった現代では、男性用のウエッジに装着されているシャフトはこの2社の独占状態であると思います。
カタログや雑誌の既製品アイアンセットに装着されているシャフトを見ても同じ状態です。
スチールシャフトは、この2タイプしかないのです!と言わんばかりの状態です。
勿論、他にもあるのですが。
当店でオーダーやリシャフトされたお客様のシャフトの使用率NO1はN社の100g以上のシャフトです。
N社の100g以上の使用率が高い訳はいくつかあります。

  • 「T社の重量級シャフトは重たいし、N社の軽量シャフトでは軽いし。」と感じたお客様が多くいた。
  • 自分にどのシャフトが合っているのか分からず、合ったシャフトを探す為、お客様が試打した結果。などなど・・・。

しかし、最大の訳は、店主がN社を薦めることが多いからです。

お客様がシャフト選択する際には、必ず試打をお願いしています。
試打クラブは5番か6番か7番を用意しています。
勿論、N社のシャフトばかりではございません。
T社の重量級シャフトやT社の軽量シャフトも一部ご用意はしています。

T社の軽量シャフトが一部なのは、シャフトの曲がりが大きいからです。
当店が開業した7年前からT社の軽量シャフトはありましたが、
100g以下の軽量が多く発売されるようになり、当店もT社の軽量を扱ってみようと思ったのは5,6年前からだったでしょうか。
何年前だったかは正確には覚えていませんが、当時、スチールシャフトのアイアンの試打クラブは全て用意しておこうと思っていましたので、毎年この時期(2月~4月)には新製品を仕入れ、試打にしていました。
しかし、T社の軽量のシャフトが既製品に標準装着されることは稀だったと記憶しています。
その為、当店でも自然と、現在のように軽量シャフトはN社の独占という結果になりました。
何故、その当時にT社の軽量シャフトが既製品に標準装着されなかったは分りません。
しかしその後、T社の軽量シャフトは曲がりが大きい事は当店でも確認し、T社のシャフトは曲がっている物が多いという認識が生じたのです。

2,3年前には、今も仕入れている代理店A社に
「T社のシャフトは曲がった物が多いので、検品してから出してもらえないでしょうか?」
「曲がっているから、交換してください!!」
「曲がっていると思うので、返品しますので、確認下さい!!」
というような事を言っていました。
最初の頃の返答は「曲がっている?こんな具合の物ばっかりだよ~」でした。
さらに、同じ状態が続いたので「また、曲がっています!!交換してください!!」
となり、続く返答が「メーカーに話しはするんだけど、『一応検査して出しているのでこれ以上は・・・。』と言われるとね~。
まあ、センターフレックス計があるので、出来るだけ計って曲がっていないものを出すようにします!」でした。
しかし、結局のところ納得のいく状況にはならず、
「また、曲がっています!!この状況は変わらないのでしょうかね??
返品する送料も馬鹿にならないでしょう??
今回は私がメーカーに直接返品し、話しさせてもらいます!!」
このような経過で、今度はメーカーと話しすることになったのです。

「返品したシャフトは、曲がってないでしょうか?」
メーカーの返答は「確かに少しは曲がっていますが、代理店に出荷しているものは検査したもので、当社としましては良品と考えています!」
さらに尋ねて、「どんな検査をされているのでしょうか・・・? 平らなところで転がすとか? センターフレックス計にかけるとか?何かないのですか?」
すると返答は「転がすと、シャフトに傷がつきますし・・・。プロも同じ物を使っていますよ・・・。少々曲がっていても影響ないと・・・・・。」
締めくくりには「良い商品を作るように日々努力していきます~~~」
といったやり取りが続き、ストレスだけが残り、ついにはメーカーと話すことをやめたことがありました。
今から考えると、もっと詳しく、もっと話しを続けておくべきだったと思います。

とりあえず、その時は、今できることは代理店でフィルターに通して入荷するしかないと考えたので、事情を話し、代理店A社にできるかぎり協力して欲しいと伝えました。

なんとか「出来ることはやらせて頂きましょう!!」と快い返事を頂き、それ以来は
信頼して仕入れを続けています。

勿論、今でも、入荷したものはチェックしていますし、納得できないものは返品もします。ですが、代理店側の快い取り組みが功を奏し、以前よりは納得できる状態でストレスも減りました。

長々と書きましたが、過去にメーカーや代理店とこんなやりとりがありました。
(まだまだ、簡単に書いたので書き足らない文章ですが、今後、機会がありましたら曲がりに関してまた、書きたいと思います)

2月14日。
最近、当店や一部の工房だけが良ければ良いのか?という思いもあり、
時期が時期だけに書いておかなくてはと思いパソコンに向かっています。

スチールシャフトメーカーが曲がりの大きいシャフトは代理店に出荷しないような日が来る為には、代理店やお客様に近い立場の工房やショップは勿論、クラブを買って使うユーザーの方々の一人でも多くの方にこの状況を知ってもらう事だと思います。

続いて、こちらで、曲がりが生じている様子を文章と動画でご覧ください!(No.214になります) 
2月7日(木)NO,214 シャフトは曲がっているシリーズ ビッグサイトにて(ゴルフギャレーヂ)

曲がりが生じている様子を直接ご覧になりたい方は、今月22日~24日に東京ビッグサイトの
「ジャパンゴルフフェア2008」のA26コマの
ゴルフギャレーヂさんのブースでご覧下さい!!

私は事情により会場には行けませんが、前もって代理店の方々やパーツの仕入先の方々にも曲がったシャフトを直にご覧頂けるよう、声をかけてみようと思います。

今後の動きが楽しみです!!


おまけのお話

(1) 2年くらい前に流行った大手既製品メーカーC社のアイアンセットをフル調整したときの話です。2,3セットはバラしたと思います。
いずれもシャフトはT社製の○1○スチールシャフトでした。
○1○シャフトはC社がT社に作らせたシャフトでパーツでは手に入らないものでした。
曲がりが酷く、目視で曲がっているのが分るものが半数はありました。
このような場合のフル調整はお客様に事実を伝えるべきか悩まされます。
T社に依頼したC社は、T社のシャフトが曲がりの大きい事を知っていたのでしょうか?
そんな事を知らなくても、ヘッドの刻印さえあれば売れるのが現実、だからでしょうが。

(2) 先日、代理店A社に「何件くらいのショップや工房にシャフトを卸していますか?」
と聞きました。
「100件くらいはあると思いますが。」とのことで・・・、
さらに、その中で、「曲がったシャフトは仕入れしない!!曲がりの少ないものを選んで出してください!!」と言った事を言ってくるショップや工房は何件くらいありますか?
と聞いたところ、
「3件・・・2件・・くらいかな?ほとんどないですよ~」とのこと。
さらに、「うちのような店が増えたらどうですか・・?」と尋ねたところ、
「対応しきれないかもですね!?ハハハ~」とのことでした。
私としては、ぜひとも頑張って対応して頂きたいと思っております。

(3) 下記は、最近したお客様のM様と店主のメールのやりとりの一部です。
(M様には了解頂いて載せています。)
M様「こんにちは。Mです。
先日、HONESTさんからの帰りに面白い事があったので報告します。
   久しぶりにヘッドスピードを計測しようとバイパスのGOLF○に行きました。
結果は47~49と少し落ちたかそんなに変わらない程度でした。
それはさておき、リシャフト用に数点のシャフトが展示してありました。
その中にはアイアン用のスチールも数点あり、例のシャフトも展示してありました。
そのコーナーを見つけたとき、吸い込まれるようにT系にシャフトの前に行き、
両端を手で持ってクリクリと回転させている自分がいました。
傍から見れば頭のおかしい人に思われたかもしれません。(笑)
最初、T系のシャフトを数点クリクリしてみると、微妙にセンター付近の軸心が
点ではなく円を描くように回転するのが分りましたが、初めてみるものでこれが許容範囲内なのか駄目なのか、判断できませんでした。
T系はどれも同じくらいの曲がりがありました。
次にN系(リシャフト促進用のはずなのに、95○しか展示していなかった・・・)をクリクリしてみると、『真っ直ぐ』で素人がみても中心軸がピッタリであると容易に感じ取れる状態でした。
こんなにはっきりと体験でき、傍から変な目で見られていそうな自分に笑いそうになり、なかなか楽しめましたよ!!」
店主 「GOLF○での出来事は面白いですね!
次回は??ゴルフでも??
今は頭のおかしい人と思われるかもしれませんが、
今後は同じ様な事をする人が増えてくるかも!?ですね~
また、詳しく聞かせて下さい。」