推測の先にある要因

 前話のスペック表の数値は、過去に実際に持ち込まれたクラブのものです。これだけ((1)ロフト角、(2)ライ角)の数値で判断できる事は、次のような事でしょうか・・・

(1)から
ロフト角のピッチが一定していないので、距離間(距離感)が合わない、球の高さが一定しない・・・?
特に、#4、#、5#6のピッチから、#5が飛び過ぎ、もしくは、#6が飛ばないと感じる・・・?
AW、SWが飛び過ぎ、特に、SWは高い球が打ちにくい・・・?
(2)から
ライ角のピッチが一定していないので、番手によって飛ぶ方向が違う・・・?
もしも、#3が真っ直ぐに飛ぶなら、他の番手は、かなり左に飛び、番手が短くなるにしたがい、どうにもならないほどひっかかる・・・?
もしも、#4、#5が真っ直ぐに飛ぶならば、#3はつかまらず右に飛び、#6以下の番手はひっかかり易い・・・?
もしも、短い番手が真っ直ぐに飛ぶのであれば、使い手は、かなりの長身(200cm)で大柄な方か、手の短い方か、グリップを1インチほど短く握る(持つ)方か、インパクトでフェースを開いて打ってしまう方か・・・・・?

 この方の話では、「元々、某大手メーカーでオーダーメイドしたクラブセットだったのですが、全体的に右に行く、つかまらないという傾向だったので、ライ角度をアップライトに調整しようと、ある工房(ショップ)に持ち込み、調整を依頼し、確かにつかまりは良くなったのですが・・・?」といった感じでした。

 オーダーされたのであれば、造ったクラフトマンに現状を話し、ライ調整をすればこんなことになっていなかったかもしれませんが・・・?

 計測結果を話し、下記のように調整しなおし、現在は気に入ってお使い頂けております。

調整 前 調整 後
番手 ロフト角
(度)
ライ角
(度)
ロフト角
(度)
ライ角
(度)
角度 ピッチ 角度 ピッチ 角度 ピッチ 角度 ピッチ
3 19.5 58.50 20.0 59.00
4.0 2.25 3.0 0.50
4 23.5 60.75 23.0 59.50
2.5 0.50 4.0 0.50
5 26.0 61.25 27.0 60.00
5.0 1.25 4.0 1.00
6 31.0 62.50 31.0 61.00
3.5 0.75 4.0 1.00
7 34.5 63.25 35.0 62.00
4.5 1.25 4.0 1.00
8 39.0 64.50 39.0 63.00
3.0 1.00 4.0 0.50
9 42.0 65.50 43.0 63.50
5.0 0.00 4.0 0.50
P 47.0 65.50 47.0 64.00
3.5 0.25 5.0 0.50
AW 50.5 65.75 52.0 64.50
2.5 0.75 5.0 ±0.00
SW 53.0 66.50 57.0 64.50

 このアイアンセットは、これまで2件のショップに持ち込まれ、私で3人目のクラフトマンに調整されたことになりました。

現存する各工房、ショップでは、未だ機器独自の測定基準によって計測されています。もし、皆が同じ計測器を使用し、統一した測定基準があればこの様な事にはならないと思います。