アイアンの値打ちはネックが曲がること!

 第9話の表1のような計測結果であっても、ヘッドの素材が軟鉄鍛造品であればネックを曲げることができ、ロフト、ライの調整ができます。

 5Iが一番使いやすいのであれば、5Iのロフト、ライを基準に(5Iのロフト、ライは動かさず)前後を調整すると表2のようになります。

表2.スペックの例
番手 PW
ロフト(度) 21 24 27 30 34 38 42 47
ライ(度) 60 60.5 61 61.5 62 62.5 63 63.5
長さ(inch) 39 38.5 38 37.5 37 36.5 36 35.5

 このような調整をすることで、以前のようにあれこれ考えずに、5Iのスイング(アドレス、リズム、タイミング)と同じ様に振れば、全番手の距離、方向ともに安定してくるはずです。また、道具(スペック)に対する不安(疑問)から解消され、技術面、精神面の向上に取り組め上達を目指すことができるのではないでしょうか?

 当店は、アイアンヘッドには軟鉄鍛造品を使っています。

 その理由は、ネックが曲がるため、ヘッドの角度(ロフト、ライ、フェースプログレッション、ソール)の微調整ができる事です。もうひとつ理由は、軟鉄鍛造品は製造過程(研磨工程)で重量の調整できるので、希望のヘッド重量が作れる事です。

 他にもありますが、上記の2つが大きな理由になります。

 「深&低重心」、「中空構造」、「オーバーサイズ」、「ワイドソール」、「ワイドスイートエリア」などと言われているアイアンヘッドも確かに良い点はあると思いますが、ロフト、ライが使う人に合っていればの話であって、バラバラでは思う様に打てるはずもありません!

 既製品メーカーは設計段階ではカタログ表示のようなロフト角、ライ角を目指して製造しているのでしょうが、製造過程で誤差が生じるため、カタログ表示のようにはならないのでしょう?

 プロゴルファー、上級者の多くが軟鉄鍛造品をヘッド素材に選ぶ一番の理由はネックが曲げられるからではないでしょうか?

 第11話では、もうひとつの理由について書いてみたいと思います。